かけはぎ屋 | 日記 | かけはぎの通信って？？

１０年以上前の頃でしたか、通信で習ったと５０代半ばの女性が
仕事をさせて欲しいと訪ねてきました。
免状を見せて 自身ありげな口振りだったので
出来が悪ければやり直せばいいの軽い気持ちで
品物三点 糸入れ糸かけしてもらいました。
結果、傷に対して大きめに修理する傾向で、気に入らずに
全部やり直したと思います。
やり直すため修理部分の共布を取り除いたら、傷の周りの糸が
縦 横 一本ずつ四角く抜かれていて・・・・・
（　裏側に抜いた糸が四角の角に４ヶ所止められてる　）
通信の手法を初めて知って、ビックリ したと同時に後悔しました。
三点中一点は４，５ヶ所 小さな虫食いが散ばってる傷、
まとめて大きな四角に抜かれてしまい、小さくやり直す事が出来ず
クレームになってしまいました。
めったにありませんが、修理中断して原状のまま返す場合もあります。
私は、　糸抜かれると困るのです。

それから１年程して 又　通信で習ったと今度は
突然、10㎝~15㎝ 四方の布片に修理したサンプル（７，８点）と
手紙を添えて送ってきた方がいました。
どれも かけはぎ広告の添付写真で見る目立たないタイプの
一般的サンプルで手法も前の方と同じです。
たまたま通信で習った方２人、下請け希望で来られましたが、
あまりに手法が違うのでお断りしました。

今になって素朴な疑問が湧いてきました

①　糸抜く作業で引き連れのリスクはないのでしょうか?
②　裏芯の貼り付いている生地とか５ミリ以下の小さな穴等
　　　糸抜き難いと思いますが、どうするのでしょう？
③　通信で習った方たくさんいると思いますが
　　　かけはぎ仕事してる人はどの位なのかしら？